あの日みたいだった。

ちょっと昔に戻る作業をしてる。

 


皆と出会う前の多分フォロワーの中に一人も知らない時期の自分に少し戻ろうとしている。

 


顔を隠したかったから伸ばしていた髪を初めてボブぐらいの長さに切ったあの日より前に。

髪を伸ばす事を諦めたその日より前に。

 

 

 

いつもの美容院で髪を伸ばした後も物足りなくて懐かしい音楽を聴きながら帰った。

 


そのうち、いつのまにかマジシャン御用達のBGM オリーブの首飾りをじっくりきいてしまった。

 


母に初めて教えてほしいと言って、ピアノを習った曲だ。

 

ほかにも母から習った気がするが、

あの時の母はスポ根で未だに商店街や簡素なステージで行われるマジックで

その曲が流れるとビクッとしてしまう。

 

それが聞けた。

 


あの日より前に戻ったみたいだ。

 


これは先日の私の話。

 


今日もあの日に戻ったみたいだった。

 


新しい音源を持って帰り道。

 

i phonの充電が切れた。

 

いつもなら諦めて熟睡がお決まりのプラン。

それをやめてCDを開けて、歌詞カードをただ読んで帰った帰り道。

 

お小遣いが少ない中やりくりして、買ったCDを家まで待てずに開けた帰り道みたいだ。

 


あの日みたいだ。

 


帰宅して東京って歌を聴いたら、上京する前の私がいた。

 

 

あの日みたいだった。