私の性分、

人目に触れる場では明るい気分になれる話しかしたくないのだが

書かないとやりきれない気分というややこし性分もありまして、今日は書きたいと思う。

 

 

早速ですが、先日実家に帰りました。

あまりにも唐突な時期に帰りましたが、ズルズルとやり過ごした事があり内心引っかかっていたので実家に戻ったのだ。

 

 

私には小学6年生から弟のように可愛がってた愛犬がいたのだが、昨年の6月末 7月になる前に持病と老化の影響で亡くなり、一周忌がちょうど忙しい時期にあった。

 

 

私はというとあかのみやびにとしてイベントを選び、その一周忌を見送っていたのだ。

 

あんなにも弟のように可愛がってた愛犬に対して一周忌で何もしてあげれなかった自分に日に日に罪悪感と白状さがどんどん濃く、鋭くなっていく感覚で押しつぶされそうになり、ついには実家に行くことを決めたのだ。

 

実家に着いて、前来た時よりも犬がいた家庭独特の匂いが薄くなっていたことを感じて、時間の経過や残酷さを身に染みた。

 

愛犬がいた頃の家具が数点無くなっていて、部屋用の消臭剤も変わっただけだとしても

自分が想像してた以上に私と実家との時間は過ぎていた。

 

私は元々勤めていた職は有給消化というものもなく、年末も1日休みになるのみ

夏休みがなかったので3年実家に帰らなかった時はあったが何も感じなかった。

 

でも愛犬が亡くなった今、色々な物の時のスピードが早く そして目に見えるように褪せていくのを感じるのだ。

歳を重ねて心が敏感になっただけなのか、それともこれが喪失した人の気持ちなのだろうか。

 

 

墓参りの為に母が車で坂を走る。

その姿を見るのは後何回なのだろうと考えながらぼんやり眺めて前来た時と変わらず到着する。

愛犬が生前好きだった乳酸菌の力というお留守番用のお菓子を持って墓地を歩く。

硬いものを食べなくて柔らかいタイプにしてたのに高いからって安い硬いのを購入して、そこはこだわらないのかよと思いながらテクテク歩いた。

 

お墓の前で線香に火をつけ

お鈴を鈴棒でチーンと鳴らし、故人ならぬ故犬を想う。

 

葬いを終え、心に少し余裕ができたからなのか、街が一望できるというのは前から知っていたのにここから見える景色があまりにも綺麗で天国みたいで、ちゃんと天国に行ったんだと思ったらなんだか少し晴れやかな気持ちになった。

少し遅れたけど帰ってよかった。

 

 

 

 

 

明日から東京でまた頑張る。